ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります 映画

ちょうど1年前、公開された売買ドラマ。

マンハッタンに40年。
階段も長く老年暮らしにはキツいアパート暮らし。そんな中この住み慣れたアパートを売りに出すことに。

値段が85万ドルを超え、愛犬ドロシーがヘルニアに...。そして魅力的な物件に出会って二人は何を決意したのか。
この手の映画は、大概夫婦のシガラミから受け入れることの大切さを説いていると思うのですが
老夫婦、がテーマのキーということで若かりし頃の幸せや苦労やこのアパートと共にすることの必要性などに気付かされる、
素朴な日常的な映画でした。

起承転結の部分はドラマチックな部分と内覧の引き上がってくる価格の現実的な部分、別の家庭事情やらとてもいろいろ詰まっています。


私がとても魅力的だなと思ったのは
奥さんの、一言一言でした。
黒人の夫、白人の妻。

結婚当初、奥さんの母親はあまり祝福していない様子でした。
「子供が可哀想だわ」
「私は母さんの娘よ」
母と娘の印象的なセリフでした。
娘の祝福を祝えないのは、周りの目からの理由であって。何故私の結婚を祝福できないのか、一番大事なのは娘の意志だと。
奥さんの、強さを感じました。





最初は奥さん任せだった夫も
最後の意思決定にはきっちり発言をして、テロリストのニュースに暴言を吐く家族に一言申す勢いでした。その場面も白人5対黒人1の状況で、唯一奥さんのみが味方であったことに時代の変化を感じました。

ブラック・ホワイトの社会問題を投げかけるのは無理やりかなとは思いましたが
この時期って黒人の若者が白人警察官に銃で撃たれる事件の少し前なんですよね。アメリカでは。


なかなかそこにもう一度そういう過去からの社会現象を、見つめなおす必要性を感じます。

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