サロメ 読了 オスカー・ワイルド

●岩波文庫
サロメ
オスカー・ワイルド 著
福田恆存 訳
全104頁
380円+t

月の光のもと、王女サロメが妖しくうつくしく舞う――七つのヴェイルの踊りの褒賞に彼女が王に所望したものは、預言者ヨカナーンの首。ユダヤの王女サロメの恋の悲劇を、幻想的で豊麗な文章で描いた、世紀末文学の代表作。ビアズレーの挿絵十八点を収録。(表紙裏あらすじより)



学校の教授に、おすすめの本を尋ねたらサロメだな、とのお返事を頂いたので読んでみました。
1959年に第一刷が発行されているということで、昔の文章の名残がありますね。
あゝふつくしい...みたいな。

戯曲調なので、台詞のみです。
シェイクスピア作品みたいな感じで読んでみることをイメージしていただいたらと思います。

舞台はエロドというユダヤ王の宮殿です。
宴会場では、エロドの娘サロメが美しくおります。サロメが美しいために周りからの視線は熱く、父であるエロドまでもが虜になっていました。
そんな環境が辛いと場所を移動しますがそこで預言者であるヨカナーンという男に一目惚れをしてしまいます。

一目惚れって言う事自体がなかなかにネタバレなのかもしれません。
というのも、サロメの気持ちはなかなか理解しがたいのです。

愛情がエスカレートし、あらすじにもある通りヨカナーンの首を求めるのですから。

台詞だけということでしたが、登場人物全てを把握する必要はありませんでした。
エロドとその妻エロディアス、王女サロメさえ覚えてしまえば読むのはスムーズです。

唯一まともだなぁと思ったのはエロディアスですかねぇ。
他の人は結構狂気的でしたね...。
ヨカナーンが預言者であるということもなかなか信じさせない文章、というか台詞たちでしたからひとり心理戦ではありました。。。

結構自分のための記録用、または記事ネタのために書いている部分があるのでこの記事を読んでいる方には申し訳ないのですが読みづらい文章構成です。


一度は、読むべきなのかなと私も教授の言葉をお借りしておすすめしておきます。

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