世界堂書店 読了 米澤穂信
●文春文庫
世界堂書店
米澤穂信 編
全396頁
770円+t
世界堂書店にようこそ。米澤穂信が心から愛する傑作小説たちを、アメリカ、イギリス、フランスはもちろん、中国、フィンランド、ギリシアなどなど、世界中から選び抜きました。不思議な物語、意地悪な話、恐ろしい結末、驚愕の真相......まさに珠玉のアンソロジー、ここに詰まった小説の魔法は、あなたの心をそっと揺さぶります。(背表紙あらすじより)
米澤穂信編集の、短編集。
内容はミステリーは勿論、ファンタジーが濃い物やリアリティ溢れる物まで時代を超えて描かれています。
短編集なので苦なく長く読めました。
私のお気に入りは、
キャロル・エムシュウィラー著 畔柳和代訳の「私はあなたと暮らしているけれど、あなたはそれを知らない」
ですかね。
ストーカーというかまぁ屋根裏に住む少女の話なのですが、すごく思考力が働きました。未だよく分かりません。お気に入り、というかまだ引っかかるものの、ですかね。
どれも言葉遣いが綺麗で情景描写が繊細なので読んでいても様々な世界観にひたれると思います。
おかしなところは、
最後の米澤穂信さんのあとがきがなんとまぁさっぱりとした。ざっくりさっくり。
1つの小説について4.5行のみの感想文。しかも簡易な。
私としては、もう少しネチネチ書いてほしいなと思ったのですが、米澤氏の感想一存でこの小説たちへの見解を変えてほしくなかったのかな、とも思います。
とにかく、私としてはとても満足のゆく1冊でしたのでどうぞお暇があれば読んでみてください。
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